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俳句の庭

  • 地に近き星爛爛と冬旱

    11月 19th, 2023

    冬型の気圧配置がもたらす北西の季節風は日本海側に雪を降らせた後、太平洋側には乾燥した冷たい風となって吹き下ろすので、冬季は晴天が続くことになる。

    冬の早朝の散歩は暗い中を歩くので、星を見ることが愉しみの一つだ。初冬の頃はオリオン座が西に傾き始める位置にあり、その左にシリウスが青白い光を放つ。続いて双子座が中天にかかる。東の地平線には金星が上り、私が近くの疎水べりを歩くときは、この星を目印にする。木枯1号が夜中吹き荒れたときなどは、夥しい星が仰がれる。冬旱は冬の関東地方の風土そのもの。令和3年作。

  • 冬薔薇

    11月 19th, 2023

    四季咲きの薔薇が、冬になっても花をつけているもの。寒気の中に二つ三つ咲き残っている小ぶりの薔薇は印象的な眺めだ。蕾がほぐれてから咲き終わるまでの時の流れがゆるやかに思える。

  • 冬の雲

    11月 19th, 2023

    ひと口に冬の雲といっても、晴れた冬の青空に広がる雲もあり、雪催い・雨催いの陰鬱な雲もある。太平洋側は縞模様の層積雲や広がりのある乱層雲が多く見られ、日本海側では大雪をもたらす積乱雲がよく出現する。

  • 芭蕉の推敲(25)

    11月 18th, 2023

    嚙み当つる身のおとろひや海苔の砂 芭蕉                          元禄4年作。初老を過ぎた者に共通の体験と心理を詠んだ作品。当時48歳の芭蕉は同年3月末まで故郷伊賀に逗留していた。海苔に混じっていた砂を噛み当てたときの何とも言えない嫌な感触を、衰老の嘆きに結び付けている。

    衰ひや歯に喰ひ当てし海苔の砂 芭蕉                              元禄5年刊行の車庸編『己が光』には、この形に推敲された。上五で「衰ひや」と老いの感慨を端的に表出した後、中七下五で歯の一瞬の感覚に集中した具象的イメージを提示した。

  • 駅への道駅からの道冬深む

    11月 18th, 2023

    「冬深し」「冬深む」は一年で寒さの最も極まる時期のこと。1月中・下旬の大寒の頃の寒さをイメージしたい。積もった雪は根雪となって残り、枯木や枯草は風に吹かれて音を立てる。防寒着に身を包む人々はわき目も振らずに通り過ぎる。どこを見ても真冬の情景。春が待たれる日々である。

    掲句は毎日勤務先と自宅を往復していた頃の生活実感を句にしたもの。毎日同じルートを通って駅まで歩き、帰りも大体同じ道をたどっていた。夜遅くまで明かりが洩れている学習塾の窓や公園の暗がりを横目で見ながら歩くのが常だった。習慣化すると、ほとんど無意識のうちに足が動いた。令和4年作。

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