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俳句の庭

  • 花冷や指で溶きたる泥絵具 田口紅子

    3月 20th, 2024

    「花冷え」は、桜が咲く頃、思いがけなく薄ら寒い日が戻って来ること。

    掲句は泥絵具を指で溶くときの感覚を、花冷えの季感の中で浮かび上がらせた作品。泥絵具は、山から採掘した土を精製して不純物を取り除いた後に板状に干したもので、日本画に用いる。板状の泥絵具を溶くには、よくすりつぶしてから、膠液を加えて指でよく練るという。絵に関しては門外漢でそうした経験のない私にも、泥絵具が指についたときの感覚や胸中に広がる微かな華やぎがまざまざと感じられるのは、「花冷」という季語の的確さによるもの。『俳句四季』2024年4月号。

  • 駒返る草

    3月 20th, 2024

    冬の間枯れたように見えていた草が萌え出して、再び青々とよみがえってくること。主として多年草に見られる光景。「駒返(こまがえ)る」は年老いたものが若返ること。

  • 白子干(しらすぼし)

    3月 20th, 2024

    カタクチイワシやマイワシなどの鰯の稚魚をさっと茹でて干したもの。白子(しらす)は体に色素が無い白い稚魚の総称で、イカナゴ・ウナギ・カタクチイワシ・マイワシ・ウルメイワシ・アユ・ニシンなどがある。主に食用とされるのはイワシの仲間の稚魚だが、網で捕獲するときにタコやイカ、エビやカニなどの幼生が混入していることもある。じっくり干して乾燥させたものを「ちりめんじゃこ」という。

  • 蛙合戦やはらかに蹴り合へる

    3月 19th, 2024

    蛙は冬の間、土の中や水の底に潜って冬眠しているが、春になると目を覚まして活動を始める。水辺には、蛙の雌雄が群れて、雄が雌を奪い合う光景が見られる(蛙合戦)。

    掲句はたまたま水辺で目撃したヒキガエルの蛙合戦を詠んだもの。雌の上に乗っている雄が、さらに乗ってこようとする雄を力強い後ろ足で押しやり、ひっくり返す様子が見られた。合戦とはいえ、生まれたままの姿で武器を持たない蛙のことだから、柔らかに蹴り合うよりほかに仕様がないのだった。平成25年作。

  • 春の夕(ゆうべ)

    3月 19th, 2024

    春の日の暮れる頃。一日が終わりつつあるが、そこここに陽の気配が残っている。「春薄暮」ともいう。もの寂しさを感じる秋の夕暮と違い、ゆったりとした時間の流れを感じさせる。日没の後も、空はしばらく明るいままだ。

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