「初蝶」は春になって、その年初めて見かける蝶のこと。目の前に不意に現れるので、幻を見たように感じる。春の訪れを実感する一瞬だ。
掲句は、「天地(あめつち)」の中に「初蝶」を点じて、春になって初めて蝶に出会った驚きを表現しようとした作品。3月頃「初蝶」を見かけたとき、野や林の中にはたっぷりとした日差しがあったが、季節の動きはまだまだ遅々としたものだった。「初蝶」とそれを取り巻く「天地」だけで、この世が成り立っているように思えた。令和3年作。
「初蝶」は春になって、その年初めて見かける蝶のこと。目の前に不意に現れるので、幻を見たように感じる。春の訪れを実感する一瞬だ。
掲句は、「天地(あめつち)」の中に「初蝶」を点じて、春になって初めて蝶に出会った驚きを表現しようとした作品。3月頃「初蝶」を見かけたとき、野や林の中にはたっぷりとした日差しがあったが、季節の動きはまだまだ遅々としたものだった。「初蝶」とそれを取り巻く「天地」だけで、この世が成り立っているように思えた。令和3年作。
ヨーロッパ原産のヒガンバナ科の多年草。観賞用に花壇などに植えられるほか、切花にもなる。花の中央の副冠が発達し喇叭状をしているのでこの名がある。仲春の頃咲く花の色は白、黄色のほか、ピンクやクリーム色などの新種もある。

地中海沿岸のヒガンバナ科の球根植物。観賞用として庭先や公園などに植えられる。細長い光沢のある葉が根元から伸び、晩春の頃、茎の先にスズランに似た白色の花を咲かせる。釣鐘形の花の先端に緑の斑が入っている。別名「鈴蘭水仙」「大松雪草」。

春陰は曇りがちな春の天候をいう。同時期の季語「花曇」「鳥曇」より暗く重いニュアンスがある。
掲句は身辺で見聞きしたことを契機にした作品。近所の家が壊されてさら地に戻る光景は珍しいものではない。家が壊されるのと同時に庭木が掘り返されたり、塀が取り払われたりして、あっという間にただのさら地になってしまう。元に戻っただけともいえるが、人間の営みが跡形もなく消えてしまうところは、一抹の寂しさを伴う光景だ。「春陰」という季語が、その時の私の心の中を言い当てているように思えた。平成31年作。
地中海地方原産のゴマノハグサ科の多年草で、江戸末期に渡来。切り花として栽培される。夏、白・黄・赤色の唇状の花を穂状につける。花びらが金魚の尾びれに似ているところからこの名がある。


