葛(くず)は山野に生えるマメ科の蔓性多年草。最も繁茂するのは初秋の頃で、その頃葉腋からほぼ直立に花序を出し、紫紅色の蝶形の花を下から密につける。
掲句は葛が咲く頃のまだ衰えを知らない日差しを詠んだもの。その頃の日差しは、真夏の頃と同様、強さを失わないままゆっくり傾き、容赦なく人の顔やうなじを照りつける。暮れるまで青々とした空には、雨を降らせる気配はない。「日の衰へず」の措辞から、からっとした初秋の空の青さを感じてもらえれば幸いだ。平成22年作。
葛(くず)は山野に生えるマメ科の蔓性多年草。最も繁茂するのは初秋の頃で、その頃葉腋からほぼ直立に花序を出し、紫紅色の蝶形の花を下から密につける。
掲句は葛が咲く頃のまだ衰えを知らない日差しを詠んだもの。その頃の日差しは、真夏の頃と同様、強さを失わないままゆっくり傾き、容赦なく人の顔やうなじを照りつける。暮れるまで青々とした空には、雨を降らせる気配はない。「日の衰へず」の措辞から、からっとした初秋の空の青さを感じてもらえれば幸いだ。平成22年作。
赤芽柏はトウダイグサ科の落葉高木。本州、四国、九州、南西諸島などに分布し、河原、海岸、伐採跡地などの日当たりの良い場所に自生。雌雄異株。仲夏の頃黄色い花を咲かせる。雄花は多数の雄しべが伸びて目立つが、雌花は目立たない。初秋の頃実が黒く熟する。「楸(ひさぎ)」は赤芽柏の古名。なお、歳時記には載っていない。

「夏」は立夏から立秋の前日までの約3ヶ月間の季節。四季の中で最も暑く日差しが強い。夏の日差しは、時により爽やかだったり蒸し暑かったりする。
掲句は柳瀬川沿いで釣りをしていた少年たちの姿が契機になっての作。東京都と埼玉県の県境を流れる柳瀬川沿いは私の好みの散歩コースの一つ。その日は夏休みに入った少年たちが釣りをしたり、川に跳び込んだりしていた。魚籠をのぞくと、コイ、オイカワ、ナマズなどが鰭をそよがせていた。アユが釣れることもあるらしい。ふと、宮沢賢治の「風の又三郎」に出てくる少年たちのことを思い出した。平成28年作。
鴨類の中でもカルガモは、夏の間も日本に留まり繁殖するので「夏鴨」とよばれる。雄雌同色で、主として夜間に餌を求めて活動する。なお、カルガモは本州以南では留鳥だが北海道では夏鳥。渡り残った鴨のことを「夏鴨」とよぶこともある。
