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俳句の庭

  • 八荒のすみずみ晴れて茶の木咲く

    10月 21st, 2024

    茶はツバキ科の常緑低木で、初冬、金色の蘂をもつ白い五弁の花をつける。芳香のある清楚なたたずまいの花。

    掲句は、狭山茶の産地に住む私にとって身近な花である茶の花を詠んだ一句。茶の花は冬の季語になっているが、実際に咲き始めるのは10月頃からで、霜が降りる頃には花は生気を失う。折から関東近辺では天候が安定し、空気が入れ替わったようにからりと澄んでくる季節。「八荒(はっこう)」は国の八方の果て・国の隅々の意で、見渡す限り澄みわたった関東平野の大景の中に茶の花を点綴してみた。平成19年作。『春霙』所収。

  • 香水

    10月 21st, 2024

    植物性の香料を酒精にて溶解したる化粧品。一年を通して使われるが、汗をかき、体臭が気になる夏によく使われる。愛用の香りはその人の個性を思わせもする。女性のみならず、男性も用いる。

  • 草の穂

    10月 21st, 2024

    狗尾草(えのころぐさ)、蘆、薄、萱、カヤツリグサなどイネ科・カヤツリグサ科の草が秋に出す穂花のこと。それらが結実して棉状になったものを「草の絮」と呼ぶ。道端や野原、山裾などで風に揺れているさまは、本格的な秋の到来を感じさせる。

  • 紅葉狩瀧の純白胸に宿し

    10月 20th, 2024

    「紅葉狩」は紅葉の美しさを鑑賞するために山野、渓谷を訪ねること。よく晴れた日、誰にも気兼ねなく独りで訪れるのもいいが、家族や親しい人と眺める紅葉もまた格別である。

    掲句は紅葉狩に出掛けて、瀧を眼前にした後の余韻を句にしたもの。晩秋になっても水量を保つ瀧の清冽さは、夏の涼味とは違う味わいがある。澄んで清らかな水が真っ白に落下するさまを目の当たりにして、その後山路を辿る。四囲の紅葉を愉しみながらも、胸中の冷え冷えとして清冽な瀧のイメージはしばらく消え去ることはない。平成18年作。『春霙』所収。

  • 黐の実

    10月 20th, 2024

    黐(もち)はモチノキ科の常緑小高木で、暖地の山野に自生するほか、庭木として植えられる。雌雄異株。秋になると雌の木に丸い実が生り、晩秋の頃赤く熟する。鳥によく食べられる。

    下の写真はクロガネモチの実(11月中旬撮影)。

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