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俳句の庭

  • 春北風(はるきた、はるならい)

    2月 5th, 2025

    立春を過ぎても、西高東低の冬型の気圧配置がしばらく続く。また、春めいた後、低気圧が日本海寄りを通過した後などに一時的に冬型の気圧配置に逆戻りすることがある。「春北風」はその際に吹き荒れる冷たい北西風のこと。北国では雪が混じることもある。「黒北風(くろぎた)」は西日本での呼び名。「春一番」が本格的な春の到来の先触れであるのとは逆に、「春北風」は本格的な春の到来がまだまだ先であることを実感させる。

  • 落椿

    2月 5th, 2025

    椿はツバキ科ツバキ属の常緑樹。山野に自生するほか、観賞用に庭などに植えられる。冬の終り頃から春にかけて、つやつやした肉厚の葉の中に白、真紅、ピンクなどの花を咲かせる。花びらが散るのではなく、花ひとつが丸ごと落ちるので落椿という。同じツバキ属の山茶花(さざんか)とは散るさまが対照的だ。

  • 霙ふる瓦礫の中の三輪車

    2月 4th, 2025

    「霙(みぞれ)」は雨と雪が同時に入り混じって降ること。地表近くの気温がそれほど低くない冬の初めや終わりに降ることが多い。

    地震と水害は、近年毎年のように各地を襲う災害の中でも、とりわけ人々の生活に壊滅的なダメージを与える。掲句はそうした被災地の光景を思い浮かべてできた作品。霙が降り続いている瓦礫の中に、幼い児が日頃乗り回していた三輪車が見える。その子供は今どうしているだろうか。無事でいるだろうか。暗く積み上がった瓦礫の山に、霙は非情の冷たさでびしゃびしゃと降り続ける。災害が続く何とも遣り切れない思いを、「霙ふる」の措辞に託したつもりである。令和6年作。

  • 立春

    2月 4th, 2025

    二十四節気のうちその年最初の節気で2月4日頃。節分の翌日。寒さはまだ厳しいとはいえ、梅の蕾は膨らみ、鳥の声はどことなく艶を含み、日の光は強くなってくる。立春を過ぎると、厳しい寒さの中で、意識が冬から春へゆっくり向いてゆく。「春立つ」「春来る」などともいう。なお、今年(2025年)は、国立天文台の観測により太陽黄経が315度になる2月3日が立春。

  • 朱欒(ざぼん)

    2月 4th, 2025

    東南アジア原産のミカン科ミカン属の柑橘類。九州南部で栽培される。果実は柑橘類最大で直径15~25センチ。果汁は少ないが甘みと風味を持つ。果肉が紫がかったものは「うちむらさき」とも呼ばれる。生食のほか、砂糖漬けにする。「晩白柚(ばんぺいゆ)」(下の写真)はザボン類の中でも果実が最大の品種。

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