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俳句の庭

  • 毛布

    1月 14th, 2025

    主に寝具などに用いる防寒用の厚地の織物。膝掛けにしたり、掛け布団の下に入れたりする。羊毛やラクダの毛で織ったものや、化繊、綿素材のものなどがあり、色や柄も豊富で、軽く暖かく肌触りのよいものが重宝されている。電気毛布も普及している。「ケット」ともいう。

  • 龍太の句を拾う(24)

    1月 13th, 2025

    早梅の空剛の嶺柔の山 龍太

    「雲母」昭和61年2月号。句集未収録。

    「早梅」は春を待たずに咲き出した梅のこと。春に先んじて咲く梅には、春を待つ心をそそられる。

    掲句は、山住の人の春の到来を待ち望む心が表れている作品。身辺に咲いた二、三輪の「早梅」。背景はきっぱりとした青空が広がるが、山国であれば「剛の嶺柔の山」が空を狭め立つ。この措辞により、盆地を囲繞する甲斐の様々な山容が眼前する。

    句集には収められていない。「剛の嶺柔の山」の措辞の滑らかさ、調子のよさが、却って句を底の浅いものにしていると考えたのではないかと思う。

  • スイートピー

    1月 13th, 2025

    イタリアシチリア島原産のマメ科の蔓性一年草。庭先や公園などで観賞用に栽培される。晩春の頃、葉腋から伸びる花柄の先に大きく色鮮やかな 蝶形花を房状につける。園芸品種が多く、花色は桃色、白色、紫色など。別名「麝香豌豆(じゃこうえんどう)、「香豌豆(かおりえんどう)」。マメ科だが、有毒物質が含まれているため食用にはならない。

  • 百日紅枯る

    1月 13th, 2025

    百日紅(さるすべり)はミソハギ科サルスベリ属の落葉小高木。中国南部が原産で、高さは大きなもので十メートルほど。晩夏から初秋にかけて、枝先の円錐花序に皺の多い六弁の小花を次々に咲かせる。冬は葉を落として、肌が滑らかで、猿も滑りそうな樹幹があらわになる。単に「百日紅」といえば、晩夏初秋に咲くその花のこと。

  • 着ぶくれて袋を入れる袋買ふ 篠崎央子

    1月 12th, 2025

    「着ぶくれ」は重ね着をしたり、分厚い衣服をはおったりして、体が膨れて見えること。颯爽とした姿とは正反対の、鈍重な印象の自他の姿を自嘲や慰安を込めて詠むことが多い。

    掲句は、不合理なことが多いこの世にあって、苦笑しながら世の不合理を受け入れ、順応している自らを省みての作品。袋を収納するため、或いは持ち運ぶために別の袋が要るというのも、何とも遣り切れないことだが、〈まあいいか〉と諦めながらレジに並んでその袋を買っているのだ。「着ぶくれ」という季語が句の味わいを引き出している。『文藝春秋』2025年2月号。

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