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俳句の庭

  • 雉蓆(きじむしろ)

    8月 2nd, 2025

    日本を含む東アジア原産のバラ科の多年草。地面近くを横に広がる葉の様子を雉(きじ)が座る蓆(むしろ)に見立ててこの名がある。全国の低地の草原や山野、丘陵地などに自生する。晩春初夏に黄色い五弁のイチゴに似た花をつける。ヨーロッパ原産のものもある。

  • 日盛(ひざかり)

    8月 2nd, 2025

    晴天の夏の一日のうち、最も太陽の強く照りつける正午頃から3時頃までの時間帯をいう。人間も動植物も息をひそめて、暑さにじっと耐えるひと時。天地は静まり返る。

  • 墓碑はみな八月六日つらなれり 田中紅子

    8月 1st, 2025

    「原爆忌」は8月6日及び同月9日。第二次世界大戦末期の昭和20年、アメリカは8月6日広島市に、続いて9日長崎市に原子爆弾を投下した。「広島忌」「長崎忌」などともいう。

    掲句は「原爆忌」「広島忌」などの既存の季語を用いずに、8月6日の広島への原爆投下を詠んだ作品。原爆犠牲者の墓に詣でたとき、目に触れるどの墓碑も、亡くなった年月日が皆同じだったという。作者は、ことごとく同じ没年月日が刻まれていることに驚き、改めて原爆投下の惨たらしさに思いを致したのだ。『俳壇』2025年8月号。

  • 翁草の絮

    8月 1st, 2025

    「翁草(おきなぐさ)」は日本原産のキンポウゲ科の多年草。山野の乾燥した日当たりのよい所に生える。晩春の頃咲く釣鐘形の花は内側が濃い赤紫色の六弁花。花が終わると雌蕊は白い羽毛をかぶって鞠状となり、老翁の銀髪を思わせる。単に「翁草」といえば春の季語になるが、夏の頃綿毛(絮)になった趣も捨てがたい。

    下の写真はヨーロッパ原産のセイヨウオキナグサの綿毛。

  • 弟切草(おとぎりそう)

    8月 1st, 2025

    日本を含む東アジア原産のオトギリソウ科の多年草。平地や山地の道ばた、草原に自生する。夏から初秋にかけて、枝分かれした先に黄色い一日花をつける。対生する葉には利尿、虫下し、切り傷、止血、神経痛などの薬効がある。その薬効を弟が他人にもらしたため、怒った兄が弟を切り殺したという平安時代の伝説がある。

    下の写真はヨーロッパに自生するセイヨウオトギリ。

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