秋に収穫する牛蒡(ごぼう)を春に蒔くこと。種まきの時期は3月下旬から4月で、収穫はその3、4カ月後になる。「牛蒡引く」「牛蒡掘る」は秋の季語。

秋に収穫する牛蒡(ごぼう)を春に蒔くこと。種まきの時期は3月下旬から4月で、収穫はその3、4カ月後になる。「牛蒡引く」「牛蒡掘る」は秋の季語。

「木苺」は日本を含む温帯地方原産のバラ科の落葉小高木の総称。山野に自生し、モミジイチゴ、ナワシロイチゴ、カジイチゴ、バライチゴ等の種類がある。なお、ラズベリーやブラックベリー等は海外から導入された「木苺」の一種。葉や茎に刺があり、晩春の頃、梅花に似た白色、ときに紅色の五弁花を開く。夏に熟れる果実は食用になる。下の写真は林の中で見かけたバライチゴ(ミヤマイチゴ)で、「木苺」の一種。

「春の星」は春の潤んだような夜空に仰がれる星のこと。冬星の鋭さとも異なり、その柔らかな光は暖かさを感じさせる。代表的な星座は大熊座・獅子座・蟹座・海蛇座・乙女座・牛飼座など。
掲句は、春の星を仰ぎながら亡き母のことを追想しているのだろう。春の星の和やかな光が、胸裏に母の面影を呼び起こす。死とは遠くへ行ってしまうことであり、この世では二度と会うことはない。だが、胸中の母はいつも作者とともにある。「母遠しときどき近し」の措辞は、遠くて近い亡き人との距離感を過不足なく言い留めている。『俳壇』2025年5月号。
南ヨーロッパ原産のキンポウゲ科デルフィニウム属の一年草。明治時代初期に園芸用として日本に移入された。その後、セリバヒエンソウ(写真)のように雑草化しているものもある。草丈は1メートルくらい。葉は細かく裂けている。5月から7月にかけて、青紫色のほか白、ピンク、赤などの五弁の花をつける。花の形が飛ぶ燕を連想させるのでこの名がある。別名「千鳥草」。

土筆(つくし)はトクサ科の多年草である杉菜の胞子茎。3月頃から日のあたる土手や畦道に生える。食用となり、春の山菜として昔から親しまれている。茹でて和え物にしたのが「土筆和」。かすかな苦みは、春の山菜ならではのもの。「土筆飯」、「土筆汁」などとともに「土筆」の傍題。
