「蜥蜴(とかげ)」はトカゲ亜目に属する爬虫類の総称。肌はぬれて光沢があり、青や緑の縞模様がある。春先、冬眠から覚めた蜥蜴が穴を出て動き出すことを「蜥蜴穴を出る」「蜥蜴出づ」などという。
掲句は吹き溜まった枯葉の中に、春先、蜥蜴を見かけての作品。冬の間姿を見せなかった蜥蜴が人の目に触れるようになるのも、春の到来を知らせるものの一つだ。まだまだ冷たい風が木や枯葉を鳴らしていた。視線に敏感な蜥蜴は、ちらっと姿を現しただけで、たちまち枯葉の底に潜り込んでしまった。令和7年作。
「蜥蜴(とかげ)」はトカゲ亜目に属する爬虫類の総称。肌はぬれて光沢があり、青や緑の縞模様がある。春先、冬眠から覚めた蜥蜴が穴を出て動き出すことを「蜥蜴穴を出る」「蜥蜴出づ」などという。
掲句は吹き溜まった枯葉の中に、春先、蜥蜴を見かけての作品。冬の間姿を見せなかった蜥蜴が人の目に触れるようになるのも、春の到来を知らせるものの一つだ。まだまだ冷たい風が木や枯葉を鳴らしていた。視線に敏感な蜥蜴は、ちらっと姿を現しただけで、たちまち枯葉の底に潜り込んでしまった。令和7年作。
「紫式部」はシソ科ムラサキシキブ属の落葉低木で、全国の平地から山地にかけて広く分布するほか、観賞用にも栽培される。夏に淡い紅紫色の花を咲かせた後、秋には紫や白のあざやかな球形の実を結ぶ。俳句で「紫式部」といえば実を結ぶ時季である秋の季語。「紫式部の花」としては歳時記には載っていない。

木綿、麻、絹、化繊などの糸を編んだり撚り合わせて、透かし模様にした布地や編地のこと。女性服の装飾用に用いられるほか、テーブルクロス、カーテンなどのインテリアの素材にもなる。風通しがよく見た目にも涼しげである。

「舟下り」は手元の歳時記には季語として掲載されていないが、夏の季感は十分にあるだろう。京都の保津川、山形の最上川、秩父の長瀞など、「舟下り」の名所として思い浮かぶところは多い。類似の季語に「舟遊び」がある。納涼のため舟を出すことで、涼風に吹かれながら景色を眺めたり、酒肴を持ち込んで舟の宴を楽しんだりする。両者は涼を楽しむ点では共通しているが、「舟下り」が急流にのって漕ぎ下る動のイメージがあるのに対して、「舟遊び」はひとところにとどまって涼む静のイメージがあるだろう。
「舟下り」が季語として認知されたとは言えないのは、盛夏の涼を求めての舟下りのほか、桜の咲く時期の舟下りにも別の興趣があり、必ずしも夏季と定めがたいからなのかも知れない。実際、「舟下り」を詠んだ作品の中には、「桜」「花」などを主季語として春の句として詠んでいるケースも多い。
以上のような問題点はあるものの、「舟下り」を夏季と定めることにより、俳句の表現の幅を広げることができるように思うがいかがだろう。
初夏から梅雨入り前にかけて、大麦、小麦、裸麦、ライ麦、燕麦(えんばく)などの熟れた麦を刈り取る作業。刈り取った麦を干して乾燥させるため晴れた日が選ばれる。梅雨の前の強い日差しの中での作業である。昔は鎌を用いた手作業だったが、今は稲・麦兼用の自脱型コンバインで収穫されることが多い。刈り取ったものを脱穀するのが「麦扱(むぎこき)」、扱き落とした麦の穂から実を落とすのが「麦打」。実を取り去ったあとの「麦稈(むぎがら)」は、麦藁帽子など色々な細工・用途に使われる。
