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俳句の庭

  • ブーゲンビリア

    6月 16th, 2025

    中南米原産のオシロイバナ科の蔓性常緑小低木。18世紀にブラジルで木を見つけたフランス人の探検家ブーガンヴィルに因んでこの名がある。晩春から夏にかけて咲く花は、赤から白まで変化に富む。ただし、一見花びらに見える部分は苞(ほう)で、花は中心部の白色の小さな筒状の部分。なお、歳時記には載っていない。

  • 無患子の花

    6月 15th, 2025

    無患子(むくろじ)はムクロジ科の落葉高木。比較的暖かい地方の山地に自生するほか、庭園などに植えられる。6月頃枝先に円錐花序を出し、淡緑色の小花を咲かせる。秋、実が黄褐色に熟れる。実の中に黒い種が入っており、羽子突きの羽子の球や数珠に用いられる。花よりも実の印象が強いため、単に「無患子」といえば秋の季語。

  • ペンタス

    6月 15th, 2025

    熱帯東アフリカ、イエメン等原産のアカネ科の常緑の多年草。基本的には多年草だが、寒さに弱いため、日本では一年草として扱われる。初夏から秋にかけてピンクや赤、白、紫などの星形の花を咲かせる。暑さにつよく、夏の花壇を彩る花の一つ。なお、歳時記には載っていない。

  • 光散らかし乗込みの鮒の水 柴田多鶴子

    6月 15th, 2025

    「乗込鮒(のっこみぶな)」は春になって水温が上がり、産卵のため小川や水田に群れをなして勢いよく乗り込んでくる鮒のこと。

    掲句は鮒の乗っ込みのさまを、水の照り返す光に焦点を当てて生き生きと詠む。自ずから、水蒸気でけぶったような春の田園風景が目に広がる。「散らかす」との上五がいい。通常は人の日常生活に関して使われるごくありふれた言葉だが、水の光の形容として用いられると、句の中で新鮮な響きをもつ。『俳壇』2025年7月号。

  • 代搔きのひかり播磨灘のひかり 森ちづる

    6月 14th, 2025

    「代掻き(しろかき)」は鋤き起こした田に水を入れ、田の底を掻きならし、肥料を土中に混ぜること。田植えの前の作業の一つ。

    掲句は「・・・のひかり」のリフレインにより、播磨灘に面した代掻きの田圃の大景を描き出した。播磨灘は淡路島、小豆島、四国、本州で区切られた瀬戸内海東部の海域。鯛などの好漁場という。播磨の国、播州といった旧国名のもつ歴史の厚みを感じさせる海域名である。何の説明も加えず、「・・・のひかり」と並置したところがいい。一読、その場に居合わせたような気分になる大柄な一句。『俳壇』2025年7月号。

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