熱帯アメリカ原産のヒユ科の一年草。「あおびゆ」とも呼ばれる。明治時代に日本に渡来し、空き地、荒地、道端、畑などに自生する。直立する草丈は1~2メートル。夏から秋にかけて、緑色の花穂をつける。なお、お馴染みの赤い「鶏頭」(秋季)は中国原産のヒユ科の一年草。

冬に見かける蝶のこと。特別な種類の蝶を指す訳ではない。冬の初めの頃は、生き残ったモンシロチョウ(下の写真)などを目にすることがある。多くは飛ぶ力もなく、じっと動かない。冬の間に多くの蝶は死に絶えるが、越年する蝶もいる。

「秩父夜祭」は秩父神社の例大祭。「秩父祭」ともいい、京都の祇園祭、飛騨高山の高山祭と並んで、日本三大曳山祭の一つ。12月2日の宵宮に続く3日の大祭では、神社からお旅所へと神輿の渡御が行われる。絢爛豪華な屋台がお旅所下の急坂を次々と曳き上げられる場面は、この祭りのクライマックス。
掲句は、宵宮の際、秩父神社拝殿に奉納されていた秋繭の大袋や酒樽、薪(まき)の束などを目にしての作品。特に山積みの薪の束を見たとき、秩父盆地の夜の冷え込みの厳しさを思った。昼間は晴れて日差しの温かみが感じられても、日没とともに急に寒さが身に迫ってくるのが、秩父の冬だ。平成8年作。『河岸段丘』所収。
「マフラー」「襟巻」はいずれも、冬、首に巻いて寒さを防ぐもの。毛織物、絹、毛皮などで作られる。「マフラー」は「襟巻」の傍題だが、「マフラー」の方が近代的な語感がある。
掲句は電車内で本を読んでいる自分自身を思い浮かべての作品。マフラーは、前にだらりと垂れ下がらないように、普段は緩く結んでいることが多い。顎の下にマフラーの温もりを感じながら、本の世界に浸るのは、忙しない通勤途中の至福のひと時だった。平成17年作。『春霙』所収。
フグ目カワハギ科に属する海水魚。ウマヅラハギなどとともに「皮剝(かわはぎ)」(夏季)の仲間だが、それぞれの旬は異なる。カワハギ類としては大型。前半部が薄べったく拡がり、尾が締まった形をしていることからこの名がある。全国の沿岸域に生息する。旬は冬。肝臓が美味なところは他のカワハギ類と同様。なお、歳時記には載っていない。
