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俳句の庭

  • 薙刀香薷(なぎなたこうじゅ)

    10月 9th, 2025

    日本を含むアジア温帯地域原産のシソ科の一年草。全国の山麓、原野などに自生する。9、10月、枝の頂や葉腋から花穂が出て、赤紫色の花が一方向に向いて咲く。陰干ししたものは生薬になり、香薷(こうじゅ)は漢方の生薬名。花穂の反り方が薙刀(なぎなた)に似ていること、全体に香りがあることからこの名がある。なお、歳時記には掲載されていない。

  • 秋冷(しゅうれい)

    10月 8th, 2025

    秋も終わりに近づく頃、肌に触れる物や空気をひんやりと感じること。「冷やか(ひややか)」の傍題だが、「冷やか」が皮膚感覚だけでなく、人の態度や物言いについての形容にも用いられるのに対し、「秋冷」は空気が冷えてきたことを全身で感じ、秋の深まりを意識するニュアンスがある。

  • 熊(くま)

    10月 8th, 2025

    ネコ目クマ科の哺乳類。日本に生息するのはニホンツキノワグマとエゾヒグマで、大陸に生息するツキノワグマとヒグマの亜種とされている。ニホンツキノワグマは東北から中国地方までの山地の落葉広葉樹林に、また、エゾヒグマは北海道の山地から高山までの原野に生息する。食性としては、植物の新芽や木の実・果実のほか、動物の死骸なども食べることがある。樹上の果実などを食べるときには木に登り、食べ終わった枝を尻に敷く性質があり、樹の上に枯れ枝が密になった部分が残る(クマ棚)。冬は大木の樹洞や岩穴などで越冬するが、メスはこの時期に出産・育児を行う。「熊穴に入る」は初冬の季語。近年は、生息域が広がった熊に人が襲われるケースが多発しており、人と熊との共生が課題になっている。

  • 春暁の九筋の古道甲斐を出づ 井上康明

    10月 8th, 2025

    「春暁(しゅんぎょう)」は春の夜明けのこと。「暁(あかつき)」は日の出前の未明をいい、夜の明ける気配はあるものの、辺りはまだ薄暗い時間帯。

    掲句は「甲斐(かい)」という山梨の旧国名を用いて、作者の定住する故郷を詠んだ作品。江戸時代後期の『甲斐国志』で、「本州九筋ヨリ他州ヘ達する道路九条アリ皆路首ヲ酒折ニ起ス」と記述され、甲府市の酒折宮を起点に、外部へ甲斐路、青梅街道、秩父往還道など9つの古道が延びているという。「九筋(くすじ)の古道」のいずれもが甲斐の国から出てゆくという捉え方の根底には、八方が山に囲まれた甲府盆地に定住する人の感性がある。「春暁」という無色透明な季語が、作者の大柄な把握を生かしている。『俳句界』2025年9月号。

  • 秋半ば机の上の白紙かな 宇多喜代子

    10月 7th, 2025

    「秋半ば」は秋を初秋、仲秋、晩秋の三つに分けたうち、仲秋の頃のこと。陰暦では8月、陽暦ではおおむね9月と重なる。しきりに虫が鳴き、澄んだ月の光が辺りを照らし出す。

    掲句は、秋も半ばになったのに、机の上の紙は白紙のままだとの句意。作者のものを書く日常そのままの作品だろう。実際には原稿依頼の締切りが気になって浮かんだ句かもしれないが、作中にはあらわな主観の表出はない。その平淡な描写に「秋半ば」の季語が的確に据わる。机の上の白紙が見えてくる。『俳句』2025年10月号。

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