ミズキ科の落葉高木で、山野に自生するが、庭園や街路に植えられることも多い。晩春から初夏にかけて、枝先に白い四弁の小花が密集して泡立つように咲く。この時季の山野や公園で目につく花の一つだ。樹液を吸い上げる力が強く、春先に幹や枝を切ると水がしたたるところから、この名がある。花木として知られるアメリカ産ハナミズキは別種。

ミズキ科の落葉高木で、山野に自生するが、庭園や街路に植えられることも多い。晩春から初夏にかけて、枝先に白い四弁の小花が密集して泡立つように咲く。この時季の山野や公園で目につく花の一つだ。樹液を吸い上げる力が強く、春先に幹や枝を切ると水がしたたるところから、この名がある。花木として知られるアメリカ産ハナミズキは別種。

「春雨」と「春の雨」は、歳時記に別の季題としてたてられており、「春の雨」が、春に降る雨の総称であり、初春から晩春にかけての色々な降り方の雨を含むのに対し、「春雨」は、晩春の、小止みなく静かに降り続ける雨のことをいう。「春雨」に濡れながら、木々は葉を広げ、蕾は生き生きと雨を弾く。からからに乾いていた田圃も濡れて、蛙の声が遠近から聞こえてくる。ただ現代では、実作者としても、読み手としても、両者をそう峻別する必要はないだろう。


「クレソン」は、川や湿地に生育するアブラナ科の多年草。「オランダ芥子」ともいう。日本には明治の初めに在留外国人用の野菜としてヨーロッパから入ってきて、その後野生化した。現在では各地に自生し、浅い川などでごく普通に見ることができる。晩春から初夏にかけて、白色の四弁の花を多数咲かせる。肉料理の付け合わせなどに用いられる。

茅(ちがや)は、日本全国の日当たりのいい野や川原に生えるイネ科の多年草。3~4月頃、銀白色の花穂を伸ばす。この「茅花」がほころびて絮状になる頃に吹く南風のことを「茅花流し」といい、初夏の季語になっている。梅雨の先触れとなる季節風だ。

中国原産のアヤメ科の多年草。古い時代に渡来したものが野生化した帰化植物で、日本各地の山野で見られる。谷川沿いの木陰などやや湿った半日陰を好む。一日花で花の寿命は短いが、花数が多く次々に開花する。「胡蝶花」という別名は、この花の、蝶の群がり舞うような印象から名付けられたという。朝の湿りの中で、この花も目覚めたばかりの風情。
