中南米を原産とするナス科の一年草。辛みを特徴とする唐辛子だが、様々な品種があり、ピーマン、シシトウガラシ、パプリカなど辛味がほとんどない甘味種も含まれる。夏に白い花をつけた後青い実がなるが、秋には赤く色づく。葉にも辛みがあり、葉唐辛子として利用される。「青唐辛子」、「唐辛子の花」は夏の季語。


北太平洋高気圧から吹き出す風が高温と湿気をもたらし、日本列島の夏季はたびたび耐え難い暑さに見舞われる。しかしこの暑さなくしては、稲作や果樹栽培などでも秋の実りは有り得ず、恵みの暑さでもある。また、初夏の薄暑、梅雨末期の蒸し暑さ、盛夏の頃の極暑・炎暑・溽暑など、一夏の間に様々な暑さを経験する。どんな事物に暑さを感じるかに、詠み手の感じ方の個性が表れる。

「夜涼」は季語「涼し」の傍題で、夜になって感じられる涼しさをいう。暑い夏の一日にも、涼しさが感じられる時間帯があり、朝涼、夕涼、晩涼などというが、「夜涼」もその一つ。近頃は熱帯夜といって、昼の暑さが夜も解消されないことも多くなった。なお、暑気を避けて夏の夜に戸外などで涼むことを「夜涼み」といい、こちらは「納涼(すずみ)」の傍題。
