土用半ばを過ぎた頃、昼はまだ暑さが厳しいのに、夜になると秋の気配が漂うことがあり、「夜の秋」という。夏のうちに秋を感じる鋭敏な季節感から生まれた季語であり、秋かと思うような涼気に包まれる心地よさに、極暑の夏が去る安堵感と去りゆく夏を惜しむ心が入り混じる。「秋の夜」が秋の季語であるのに対し、「夜の秋」は夏の季語。

土用半ばを過ぎた頃、昼はまだ暑さが厳しいのに、夜になると秋の気配が漂うことがあり、「夜の秋」という。夏のうちに秋を感じる鋭敏な季節感から生まれた季語であり、秋かと思うような涼気に包まれる心地よさに、極暑の夏が去る安堵感と去りゆく夏を惜しむ心が入り混じる。「秋の夜」が秋の季語であるのに対し、「夜の秋」は夏の季語。

木々の葉が紅葉しながら、同時に散るさま。黄葉した葉が落ちることを「黄落」というが、「黄落」と「紅葉かつ散る」は対になる季語(秋季)だ。桜などは8月頃から「紅葉かつ散る」さまがみられる。木に残る葉がいつしか少なくなっていることに気づくのは秋が深まる頃。単に「紅葉散る」といえば冬の季語。

夏の終わりのこと。夏終る、夏惜しむなどともいう。人を虐げるような暑い夏の過ぎ去ろうとしている安堵感と、夏を惜しむ思いが交錯する。厳しい暑さの続く立秋前後でも、帰省先や避暑地などでは、夜空や雲の光に、夏の終わりを感じさせる瞬間がある。
