フグの鰭を炭火で炙り焦げ目をつけて器に入れ、熱燗の酒を注いだもの。注いだ酒の表面に火をつけて飲むこともある。その琥珀の色合いや香ばしさを楽しむ。鰭の代わりにフグの刺身の一片を使うのが「身酒」。かつて、安酒を美味しく飲む手段として定着したという。

フグの鰭を炭火で炙り焦げ目をつけて器に入れ、熱燗の酒を注いだもの。注いだ酒の表面に火をつけて飲むこともある。その琥珀の色合いや香ばしさを楽しむ。鰭の代わりにフグの刺身の一片を使うのが「身酒」。かつて、安酒を美味しく飲む手段として定着したという。

春の夜潤むように見える星のこと。冬の間中天を占めていたオリオン座やスバルに替わって、春になると獅子座や北斗七星が目立ってくる。大熊座・蟹座・海蛇座・乙女座・牛飼座などが春の夜空を巡る。水蒸気のために緩んだ夜気の中で、星々はやわらかな光をまとう。

スズキ目アジ科の硬骨魚。鰹、石鯛、鯖、鯵など夏に獲れる魚(夏魚)のひとつ。「間八」とも表記する。大きいものは体長2メートルに達する。ブリに似るが体色は赤紫色、体形は太くて短い。背びれ前方から斜めに顔をよぎる黒褐色の帯があり、上から見ると「八」の字状であることからこの名がある。回遊性の大型魚で、最近では盛んに養殖されている。漁期は夏だが、養殖物が通年入荷してくるので季節感は薄れている。鮨の種や刺身にする。

ラン科ハクサンチドリ属の多年草。「羽蝶蘭」「岩蘭」「有馬蘭」などの別名がある。日本の山野に自生する。晩夏の頃、茎の先に白又は紫の花をつける。ただし、現在ではラン科コチョウラン属の常緑性多年草である洋蘭(下の写真)を指す場合が多い。こちらは熱帯アジア原産の常緑多年草で、明治時代中期にイギリスから移入された。花の豪華さから、贈答用の高級園芸植物として利用されている。温室で栽培され、年間を通して売られているため季節感には乏しい。なお、俳句で単に「蘭」といえば主として東洋蘭を指し、秋の季語。ラン科の草花としては、このほか「春蘭」(春季)、「鷺草」(夏季)、「カトレア」(冬季)、「寒蘭」(冬季)などがある。
