中南米原産のオシロイバナ科の蔓性常緑小低木。18世紀にブラジルで木を見つけたフランス人の探検家ブーガンヴィルに因んでこの名がある。晩春から夏にかけて咲く花は、赤から白まで変化に富む。ただし、一見花びらに見える部分は苞(ほう)で、花は中心部の白色の小さな筒状の部分。なお、歳時記には載っていない。


無患子(むくろじ)はムクロジ科の落葉高木。比較的暖かい地方の山地に自生するほか、庭園などに植えられる。6月頃枝先に円錐花序を出し、淡緑色の小花を咲かせる。秋、実が黄褐色に熟れる。実の中に黒い種が入っており、羽子突きの羽子の球や数珠に用いられる。花よりも実の印象が強いため、単に「無患子」といえば秋の季語。

熱帯東アフリカ、イエメン等原産のアカネ科の常緑の多年草。基本的には多年草だが、寒さに弱いため、日本では一年草として扱われる。初夏から秋にかけてピンクや赤、白、紫などの星形の花を咲かせる。暑さにつよく、夏の花壇を彩る花の一つ。なお、歳時記には載っていない。

雨が降り続く梅雨の頃の冷えのこと。「梅雨冷」ともいう。日本列島に沿って梅雨前線が停滞し、その北側のオホーツク海高気圧の冷たい空気が日本列島に吹きつけて起こる。薄着になった衣服の上に一枚羽織ったり、布子を着て農作業をしたりする。

梅雨の時期の晴天をいう。「五月」をサツキと読む場合は、旧暦・陰暦の5月のことで、新暦ではほぼ6月頃に当たる。「五月晴」といえば、早苗を植える時節の梅雨のただ中の晴れ間。炎暑の訪れを予感させる晴れである。五月(ごがつ)のさわやかな晴天とは意味を異にすることに注意が必要だ。しかし、近年「五月晴」は新暦の五月(ごがつ)の晴れの意味でも使われるようになってきており、本来の意味合いからいえば誤用だが、既に定着したといっていい。句や文章を読む場合は、いずれの意味かを文脈から判断するほかないだろう。
