竹は筍の生える4月から5月にかけて栄養分が奪われ、勢いが衰えるが、秋になると勢いを取り戻し、緑鮮やかな色合いを呈してくる。木々の葉はそろそろ色づき始め落葉し始めるが、こうした木々の姿とは対照的に、竹は青々と葉を茂らせる時季を迎える。「竹の春」は陰暦8月の異称でもある。竹を伐る時期も、この頃が選ばれる。

秋の一日にも、秋の太陽や日差しにもいう。立秋を過ぎても太陽は容赦なく地上に照り付け、厳しい残暑をもたらす。しかし、秋の半ばを過ぎるとしだいに空は高く、大気は爽やかになり、晩秋には目に見えて日差しも衰える。秋の一日は、秋分を過ぎるとしだいに日が短くなり、冬が近づくころには、釣瓶落としいわれるように、一気に暮れてしまう。

「燕帰る」の傍題。春に渡ってきた燕は営巣期が過ぎると、秋に南方へ帰ってゆく。晩夏から初秋にかけて、燕はだんだん飛翔高度を上げ、高空に仰がれるようになる。

稲は、品種によって多少の前後はあるが、おおむね8月頃に穂が出て花を咲かせる。花は、一つの穂に100個ほどつき、開花時間は午前中の2時間ほどと短く、穂先から順に開花していく。一つの穂の開花期間は1週間ほど。好天の日に花を一斉につける光景は実りを予感させる。咲き終わった花が田の面に浮遊するのは風情がある。

盂蘭盆(うらぼん)のときにナスやキュウリに苧殻の脚をつけ、馬や牛とする。精霊馬ともいわれる。魂棚や家の前、墓地の入り口などに置く。魂(祖先の霊)はこの乗り物に乗って家に戻り、また帰って行く。家に戻って来るときは家に向け(迎馬)、帰って行くときは外に向けて置く(送馬)。

