柃 はツバキ科の常緑低木。本州以南の山野に自生するほか、庭木としても植栽される。雌雄異株。サカキに似ているが、葉の縁に細かいのこぎり葉のある点が異なる。漢名「野茶(のちゃ)」。3月ごろ小さな白色の五弁花が咲く。サカキの少ない関東以北では、サカキの替わりに神前に供えられることも多い。

南アフリカ原産のシソ目ゴマノハグサ科の一年草もしくは多年草。別名「海蘭擬(うんらんもどき)」。ヨーロッパ経由で日本に移入された(時期は不明)。多くの園芸品種がある。晩春の頃、茎先に房状に橙黄色を主とする花をつける。なお、歳時記には掲載されていない。

春に萌えだす草の芽は大地の息吹の現れであり、新しい命の芽生えである。草が大地から萌え出たあと、徐々にその形がはっきりしてくると、朝顔や桔梗など名のある草の芽は、それと分かるようになる。これらを一括して「名草の芽(なぐさのめ)」というが、それぞれの草の名を用いて「朝顔の芽」「桔梗の芽」などともいう。下の写真は「萱草の芽」。

「芥菜(からしな)」(春季)から品種改良して育成された野菜。ギザギザとした葉は軟らかく、葉面はちりめん状に縮み、山葵(わさび)に似た辛みがあるが、山葵とは別物。「芥菜」は中央アジア原産のアブラナ科の越年草で、蔬菜用として古くから作られてきた。なお、新しい品種なので歳時記には掲載されていない。

蠅が蛹から羽化すること。蝿は2週間で卵から成虫になる。羽化に限らず、より一般的に春になって成虫となった蠅が姿を現すことをいう場合もある。成虫のまま越冬して春を迎えた「春の蠅」とは区別する。
