クモ目ジョロウグモ科ジョロウグモ属に属するクモ。夏から秋にかけて、大きな網を張る。成熟した雌の腹部には黄色と緑青色の横縞模様があり、腹部下面に鮮紅色の紋がある。雄は雌に比べて小さい。9月から11月にかけて成熟する。歳時記には「蜘蛛」(夏季)の傍題として掲載されているが、人の目につくようになるのは秋たけなわの頃。〈蜘蛛夜々に肥えゆき月にまたがりぬ 楸邨〉には、女郎蜘蛛のイメージがあろう。

フウロソウ科の多年草。日当たりの良い山野に自生する。地方種が多く、白山、蝦夷、千島、浅間等の地名を冠して、「ハクサンフウロ」「チシマフウロ」などと呼ばれる。晩夏初秋の頃、直立した茎の頂に白、薄紅、紫色等の可憐な五弁花を咲かせる。「現の証拠(げんのしょうこ)」も風露草の仲間。
下の写真は、9月中旬に八ヶ岳山麓で撮影した「アサマフウロ」。

カラス科の鳥類。九州以北の標高二千メートル前後の亜高山帯の針葉樹林に留鳥として生息している。暗褐色の全身に白い斑点を持つ。雑食性で、木の実、小動物、昆虫等を食べる。のど袋が発達しており、種子をのど袋に集めて運ぶ習性がある。産卵期は晩春から初夏にかけて。ガーッ、ガーッというしわがれただみ声で鳴く。別名「岳鴉(だけがらす)」。

イチヤクソウ科の菌根植物。湿り気のある山地の木陰に生える。夏、茎の頂に五弁の白い花をつける。土壌中の菌類に寄生し、自身では光合成を行わないため、茎も葉も花も銀白色をしている。姿形から銀の龍に見立ててこの名がある。別名「幽霊草」、「幽霊茸」。

中国原産で、古く日本に渡来し栽培されているバラ科の落葉高木及びその果実。花は桃に似ているが、実は小さくすっぱいので「酸桃」と名づけられた。仲夏の頃、黄色又は赤紫色に熟す。このほか、中国原産で明治初期にアメリカを経て世界に広がり品種改良が行われたニホンスモモ、西洋種のプラム、プルーンなど多くの品種がある。
