ユリ科ユリ属の多年草。海岸の砂礫地や崖などに自生するほか、観賞用に栽培される。花弁の根本付近に少し隙間があることからこの名がある。夏、茎の頂に褐色の斑点を持つ花を上向きに咲かせる。園芸品種も多く、花色は橙色のほか、白、赤、ピンク、黄色など。歳時記には「百合の花」(夏季)の傍題として掲載されている。

麻、木綿などを素材にした夏向けの白い服をいう。裏地をつけず軽やかに仕立ててある。風通しがよく、見た目にも涼しげである。「夏服」の傍題としている歳時記もある。

「榊(さかき)」はツバキ科の常緑小高木で、暖地の山林に自生する。名の由来は、神と人との境の木、すなわち「境木(さかき)」の意であるとされる。枝葉を神棚や祭壇に供えるなど、神事には欠かせない。6、7月に、葉の腋から香りのある白い花を下向きにひっそりと咲かせる。花はやがて淡黄色に変わる。晩秋の頃には黒く小さな実をつける。

陰暦五月の梅雨どきに降り続く雨のこと。「さつき雨」ともいう。「梅雨」が雨そのものに加えて時候を表す場合があるのに対し、「五月雨」は雨のみを表す。田植え時の雨であり、稲などの農作物の生育には大事な雨だが、長雨が続くと交通を遮断させたり水害を起こしたりする。古くから作例も多く、古雅な印象がある言葉だ。
