
量り売りで売られていた蜆(しじみ)。蜆は一年中淡水で採取できる身近かな小貝だが、寒中に獲れる寒蜆は、特に身が締まって栄養価が高いとされている。今獲れたばかりのような生き生きとした蜆の、白と黒が入り交じった貝殻の模様が目を惹いた。

量り売りで売られていた蜆(しじみ)。蜆は一年中淡水で採取できる身近かな小貝だが、寒中に獲れる寒蜆は、特に身が締まって栄養価が高いとされている。今獲れたばかりのような生き生きとした蜆の、白と黒が入り交じった貝殻の模様が目を惹いた。

川越喜多院の五百羅漢。その中の一体の羅漢の抱える大きな徳利に、冬の薄ら日が届いていた。羅漢(阿羅漢)は、悟りを開いた人であり、仏教の究極の心理に達し得た方々のことだが、ここの羅漢たちは、喜怒哀楽の表情があけすけに表れており、人間界そのままだ。

日本付近が強い冬型の気圧配置となり、各地に今季これまでで一番強い寒気が流れこんだ。寒波の到来だ。寒波は、シベリア方面から波のように周期的に冷たい空気の塊が日本列島に南下し、急激に気温が低下する現象。遠望の山の端の寒々とした空の帯は、寒波の到来を感じさせる。

朝、桜の枯枝に止まっていた鶫(つぐみ)。鶫はシベリアなどで繁殖し、秋、餌を求めて日本に渡ってくる。冬の間は単独行動し、木の実のほか、土中のミミズや昆虫などを食べている。木の実などが大方食べ尽くされる大寒の頃は、地面に下りて土中のミミズなどを漁っていることが多い。

土竜塚(もぐらづか)は、モグラが地中にトンネルを掘る際に、土を地上に盛り上げたもの。モグラの活動が活発になる春先に目にすることが多いが、一月中旬の朝、雑木林の縁に真新しい土竜塚を見かけた。「土竜打」は小正月の行事だが、モグラそのものは季語になっていない。