快晴のひと日くづれず石蕗の花 直人
「石蕗(つわぶき、つわ)」はキク科ツワブキ属の常緑多年草。晩秋から初冬(10月〜12月頃)にかけて、鮮やかな黄色い花を咲かせる。葉は蕗に似ているが、蕗とは別種。
掲句は、石蕗が咲く頃の快晴の一日を詠む。晩秋初冬の頃、太平洋側の各地は、ようやく天気が安定し、晴れる日が続く。その晴天は、日が暮れるまで崩れる気配をみせず、青空のまま一日が終わろうとしている。そして、その好日も、鮮やかな石蕗の黄花とともにある。「くづれず」との否定語が効果的に用いられていることに注目したい。平成17年作。『風の空』所収。