「十一月」は旧暦では神無月の頃。二十四節気の立冬が11月7日頃にあり、暦の上ではここからが冬になるが、本格な寒さが到来する前の過ごしやすい時期である。
掲句は、素のままの山膚を見せている11月の山々を詠む。この時季、紅葉や黄葉が散って山々は蕭条とした冬の様相を呈する。冠雪する前のこれらの山々は、一年の中で最も人目を引かない地味な姿。そんな山々に「素のかほ」を見たところに、自然に向けられる作者の深い観照眼が思われる。『俳壇』2026年11月号。
kknmsgr
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