「噴水」は、公園などで、機械的な仕掛けにより水を噴き上げ、水の描くさまざまな形を楽しむ。噴き上がる水や飛び散るしぶきが、見る人に涼感を与えることから夏の季語。
掲句は、噴水のしぶきを浴びて湿った髪のまま帰宅したという。髪が湿ったところに、勢いよく噴き出す噴水のほとりで過ごした時の経過が思われる。独りで佇んでいたのか、誰かと待ち合わせていたのかなど、読者は自由に想像することになる。都会生活の味わいのある作品。『俳句』2026年9月号。
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