甲子雄忌の土深く浸む春の雨

「甲子雄忌(きねおき)」は俳人福田甲子雄(ふくだきねお)の忌日で、4月25日。2005年のこの日、78歳で亡くなった。句風は、重厚な風土性と格調の高さを特徴とした。

掲句は、久しぶりの雨が身辺の畑土深くまで浸みわたる様に、土臭く骨太の甲子雄の句風を思い起こしての一句。その日の雨は、お湿り程度のものではなく、からからに乾いた関東ローム層を潤すような降り方だった。甲子雄が遺した風土詠の数々の名句は、今でも色褪せることがない。令和8年作。

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