「新樹」は萌え出たばかりの瑞々しい若葉をいっぱいに広げた木々・樹木のこと。若葉の一葉一葉よりも、木立全体の立ち姿に焦点が置かれた言葉。
掲句は、自らが一本(ひともと)の新樹になりたいとの思いを表出した作品。作者の念頭にあるのは、他の木立から離れて、きりりと直立するメタセコイヤやカラマツなどの一本の樹木だろう。初夏の日差しを受けて輝く新樹の初々しさ、瑞々しさ。また、すっくと天に向かって立つその姿。仰ぎながら、作者の心はいつしかその樹と一体になっていたのだ『俳壇』2026年7月号。
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