「白梅(しらうめ、はくばい)」は百花に先駆けて清らかな白い花を咲かせ、その清楚な姿は古くから愛でられてきた。「梅」の傍題。
掲句は、近くの公園内にある飛行学校跡の情景を詠んだ作品。学校は跡形もないが、口髭を生やした胸像一体とその傍らに咲く白梅が、在りし日の名残をとどめていた。胸像は、航空技術の技術指導のために来日したフランス航空教育団団長フォール大佐のもの。1928年に、同氏の偉業を称えるため所沢飛行学校が校内に建立したという。因みに、学校が閉校になったのは1937年。ほぼ百年前の出来事である。令和8年作。