「踏青(とうせい)」は春先に萌え出たばかりの若草を踏みながら、野山を散策したりピクニックを楽しんだりすること。中国の古い風習が奈良時代に日本へ伝わったもの。「青き踏む」ともいう。
掲句は、草が萌え出た野を歩き回りながら、小さな水音に耳を澄ませているところを詠んだ。凍てが緩んでくると、真っ先に生き生きとしてくるのが水である。近くを流れる小川のせせらぎ、草木を落ちる雫の音その他小さな水の声が、野のあちこちから聞こえてくる。春が動き出したことを感じるのはそんな時だ。令和8年作。
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