ことば数増えゆく如く初桜 三村純也

「初桜(はつざくら)」は今年初めて咲く桜、又は咲き始めたばかりの桜のこと。待ちわびた花に出会えた喜びや、一輪二輪と咲いていく桜の初々しさを表す。

掲句は、一日一日花を増やしていく「初桜」を、言葉を覚え始めた赤子に譬えた作品。赤子が一語一語言葉を覚えて、話せるようになっていくのと同じように、桜も、一輪また一輪と花を増やして、一週間ほどして満開になっていく。「初桜」のまだ数えるほどもない花数や初々しい咲きぶりが彷彿する卓抜な比喩である。『俳壇』2026年6月号。


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