「地虫出づ」は、甲虫類のカブトムシやコガネムシ等の幼虫や、蛇や蛙などが、春先の温かさに誘われて地上へ出てくること。地上の春の始まりを感じさせる。
掲句は、戸外で腕まくりして自らの腕が目に入ったとき、改めて自身が父となったことを再確認したとの句意。折から子とともに戸外で過ごすことが増える季節であり、戸外では、自ずから父としての出番が増していくのだろう。この句のよろしさは、具象的に、「捲る腕」に焦点を定めたところ。子育て最中にある若き父としての作者の自画像である。『俳句四季』2026年5月号。
kknmsgr
Δ