ハボウキガイ科に属する二枚貝で、内海の砂底に棲息する。貝の形は三角錐状で、殻の長さが30センチにもなる。日本各地の沿岸で獲れ、貝柱を食用とする。別名「平貝(たいらがい)」。「玉珧」の名は「平貝」が転訛したものという。

ハボウキガイ科に属する二枚貝で、内海の砂底に棲息する。貝の形は三角錐状で、殻の長さが30センチにもなる。日本各地の沿岸で獲れ、貝柱を食用とする。別名「平貝(たいらがい)」。「玉珧」の名は「平貝」が転訛したものという。

日本在来のセリ科セリ属の多年草。田の畦や川の縁など湿り気のある場所に自生する。春の七草の一つで、「根白草」は新年の七草粥に用いる芹の異名。夏、小さな白い花がたくさん集まった花序を形成する。春先に摘んだものを和え物にしたり香味料として吸い物に用いたりする。

「ものの芽」は特定の木や草の芽ではなく、木の芽、草の芽を含めて、春になって芽吹き萌え出るいろいろの芽のこと。
掲句は「産濡れのごとく」との比喩により、草木の萌え出る命のかがやきを詠んだ作品。「産濡れ(うぶぬれ)」は恐らくは作者の造語だが、「産(うぶ)」の一字が生まれたままの様を意味し、「産衣」「産声」「産湯」などの用語があるので、その意味は明らかだ。眼前の「ものの芽」から、生まれたばかりの嬰児の全身が湯から上がったばかりのように濡れている様を想像したのだ。春という季節の生命感が把握されている一句。『俳句界』2025年3月号。
白花の椿。野生のヤブツバキの白花をさす場合が多いが、栽培品種のうち花が白色のものの総称名として用いることもある。白色の一重咲きは「白玉」とも呼ばれる。椿はツツジ目ツバキ科ツバキ属の常緑高木。花色はピンク(桃色)、赤、白、黄色、複色がある。

ウナギ目アナゴ科の海水魚。海底の穴の中で生活しているのでこの名がある。昼は海底の穴や岩間などに潜み、夜、泳ぎだして小魚や貝などを捕える。産卵期の夏によく獲れ、天ぷらや穴子鮓などに利用される。ウナギによく似た魚であるがウナギと違い鱗がなく、味はウナギよりも淡白。東京湾の羽田沖を中心として漁獲されるものが江戸前穴子で、古くから江戸の食文化を支えてきた。穴子の透明な稚魚「ノレソレ」は食すと美味。
