ラン科ハクサンチドリ属の多年草。「羽蝶蘭」「岩蘭」「有馬蘭」などの別名がある。日本の山野に自生する。晩夏の頃、茎の先に白又は紫の花をつける。ただし、現在ではラン科コチョウラン属の常緑性多年草である洋蘭(下の写真)を指す場合が多い。こちらは熱帯アジア原産の常緑多年草で、明治時代中期にイギリスから移入された。花の豪華さから、贈答用の高級園芸植物として利用されている。温室で栽培され、年間を通して売られているため季節感には乏しい。なお、俳句で単に「蘭」といえば主として東洋蘭を指し、秋の季語。ラン科の草花としては、このほか「春蘭」(春季)、「鷺草」(夏季)、「カトレア」(冬季)、「寒蘭」(冬季)などがある。
