夏の月

暑い昼が去って、夏の夜空に煌々と輝く月に涼しさを感じるというのが、この季語の本意。「月涼し」ともいう。また、昼の暑さをとどめて火照っているようにみえる夕月も、短夜の暁の空に白く残る月も、趣は異なるがいずれも夏の月である。「夏の月の好いことは、それがあまりに輝き過ぎないことだ。」と島崎藤村(『短夜の頃』)が記しているように、夏の月には、他の季節の月にはない趣がある。

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