空蝉(うつせみ)

脱皮した蝉のぬけ殻のこと。蝉の幼虫は3~10年ほど地中で過ごして蛹となり、その後地表に出て成虫となる。夏、地上に出てきて最後の脱皮を行い残った殻を「空蝉」、「蝉の殻」などという。殻には眼や節の一つ一つの跡が精緻に残る。

「うつせみ」はもともと「現し身」「現せ身」で生身の人間をさしたが、のちに「空せ身」(空しいこの身、魂のぬけ殻)という反対の意味に転じた。それゆえ「うつせみ」に、ぬけ殻となって空洞である「空蝉」の文字が充てられ、両者のイメージが重なった。

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