連翹(れんぎょう)

春咲く花には黄色の花が多い。立春を過ぎると三椏、山茱萸が先駆けて咲き、続いて黄梅、連翹れんぎょう、山吹など。その中でも花の盛りの連翹の鮮やかさは格別だ。川沿いの桜を眺めつつ歩いているときなど、連翹が目に入ると、旧友に会ったときのように、ほっとした気分になる。桜で冷え冷えとした目と心が和む。夕暮どきにいつまでも暮れ残っているのもこの花だ。連翹を眺めていると、なぜか父母が存命だった頃のことが思い出される。

下の写真は庭に咲いた連翹を撮ったもの。小雨が降り続く日だったので、やや沈んだ色合いに撮れた。

,

コメントを残す