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俳句の庭

  • 奉献の薪の太束秩父祭

    11月 7th, 2025

    「秩父夜祭」は秩父神社の例大祭。「秩父祭」ともいい、京都の祇園祭、飛騨高山の高山祭と並んで、日本三大曳山祭の一つ。12月2日の宵宮に続く3日の大祭では、神社からお旅所へと神輿の渡御が行われる。絢爛豪華な屋台がお旅所下の急坂を次々と曳き上げられる場面は、この祭りのクライマックス。

    掲句は、宵宮の際、秩父神社拝殿に奉納されていた秋繭の大袋や酒樽、薪(まき)の束などを目にしての作品。特に山積みの薪の束を見たとき、秩父盆地の夜の冷え込みの厳しさを思った。昼間は晴れて日差しの温かみが感じられても、日没とともに急に寒さが身に迫ってくるのが、秩父の冬だ。平成8年作。『河岸段丘』所収。

  • マフラーの結び目に顎のせて読む

    11月 6th, 2025

    「マフラー」「襟巻」はいずれも、冬、首に巻いて寒さを防ぐもの。毛織物、絹、毛皮などで作られる。「マフラー」は「襟巻」の傍題だが、「マフラー」の方が近代的な語感がある。

    掲句は電車内で本を読んでいる自分自身を思い浮かべての作品。マフラーは、前にだらりと垂れ下がらないように、普段は緩く結んでいることが多い。顎の下にマフラーの温もりを感じながら、本の世界に浸るのは、忙しない通勤途中の至福のひと時だった。平成17年作。『春霙』所収。

  • 薄葉剝(うすばはぎ)

    11月 6th, 2025

    フグ目カワハギ科に属する海水魚。ウマヅラハギなどとともに「皮剝(かわはぎ)」(夏季)の仲間だが、それぞれの旬は異なる。カワハギ類としては大型。前半部が薄べったく拡がり、尾が締まった形をしていることからこの名がある。全国の沿岸域に生息する。旬は冬。肝臓が美味なところは他のカワハギ類と同様。なお、歳時記には載っていない。

  • 送電線と明の明星

    11月 6th, 2025

    11月に入ると朝晩の冷え込みが厳しくなって、空の色や星が冴え冴えとしてくる。東の空の藍色から茜色へのグラデーションの中で明けの明星(金星)がきらめく。暦の上で冬になるのも、もう間近だ。

  • 立冬前の富士山

    11月 5th, 2025

    近くのショッピングセンター屋上から撮った富士山。夕暮どきの茜色が山の右裾の空をうすうすと染めている。、今年(2025年)の富士山の初冠雪は10月23日で、平年より21日遅かったという。初冠雪から十日余り経ち、立冬を前にして、山頂の冠雪が関東からも目につくようになった。

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