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俳句の庭

  • 聖絵に海の音する二月かな 福島たけし

    1月 15th, 2026

    「二月」は上旬に立春を迎え、厳しい寒さの続く中で、夕暮が遅くなり、日差しに少しずつ春が感じられるようになる頃である。梅が咲き始めるなど、一歩ずつ冬から春へと季節が移り変わる時季。

    掲句には「遊行寺にて 三句」との前書きが付されている。一遍聖絵は、踊念仏で知られる一遍の生涯を描いた絵巻。旅に明け暮れた一遍の旅先は、南は九州から北は奥州江刺郡にまで及んだ。掲句は、瀬戸内や相模灘などの海を背景にした一枚の聖絵から、海の音が聞こえてきたという。本格的な春の到来が待たれる「二月」の光は、一遍上人の念仏一筋の生涯と上人に寄せる作者の敬慕の思いを明るく照らし出している。2022年作。『聖絵』所収。

  • 寒中に咲いていた水仙

    1月 14th, 2026

    1月13日の朝、雑木林の縁に咲いていた水仙。関東地方の内陸部でも朝晩氷点下になる寒さの厳しい時季である。他の花が少ない厳冬季に花を咲かせるため、「雪中花(せっちゅうか)」とも呼ばる。

  • 初山(はつやま)

    1月 14th, 2026

    新年になって初めて山に入り、山神に酒や米などの供物を捧げ、一年間の山仕事の無事を祈念する行事。日取りは2日や11日など地域により様々。この行事をまって、山での仕事が始まる。「山始(やまはじめ)」ともいう。

  • 松過(まつすぎ)

    1月 14th, 2026

    門松や注連飾りを取り外してからしばらくの期間をいう。関東では7日過ぎ(松明)、関西では15日過ぎ(注連明)の数日間。門松などの正月飾りが外されてもすぐには正月気分が抜けきれないが、日に日に日常に戻っていく。

  • 無患子枯る

    1月 13th, 2026

    無患子(むくろじ)はムクロジ科の落葉高木で、比較的暖かい地方の山地に自生する。夏に淡緑色の花を咲かせ、秋に茶色に実が熟れた後、冬には落葉し尽くして枯木の姿になる。歳時記には、「名の木枯る」として掲載されている。

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