気温が下がり氷点下になって、水が固体状になったもの。蝉の羽根のように薄いものを蝉氷、表面に物影が映り鏡のように見えるものを氷面鏡という。一年で最も気温が下がるのは寒の頃であり、その頃に目にすることが多い。

「息白し」は冬、気温が低くなって、人や動物の吐く息が白く見えること。息を白く吐きながら駅へ急ぐ人々の姿に、冬になったことを実感する。寒気の中で白々と吐く息は、生きている証でもある。
掲句はとある美術館で、壁に掛けてある能面を前にしての作品。木彫の能面が実際に息を吐くことはないが、動と静の境にいるような能面の表情、ことにその半開きの口を見ていて、話し出すところをありありと思い描いた。笑みとも愁いともつかぬ女面のもつ中間表情がそのような想念を誘い出したのかも知れない。平成27年作。
西ヨーロッパやイギリス原産のマメ科落葉低木で、日本には江戸時代にオランダから渡来。葉は三枚小葉の複葉で、茎は上部へいくほど枝分れをして箒状となって枝垂れる。初夏の頃、緑茎緑葉の腋ごとにマメ科特有の蝶形の花を黄金色に咲かせる。

霜は、晴れた寒夜、空気中の水蒸気がそのまま冷え、屋外の物や地面にふれて、その表面についた氷のこと。霜が降りると、草は日に日に衰え、木々も落葉を急ぐ。野山は一面の枯色となる。霜が降るごとに急速に冬が深まっていく。
