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俳句の庭

  • 枯蔓(かれづる)

    1月 22nd, 2024

    蔓は地面を這ったり、他のものに巻きついたり、巻ひげで付着するものの総称。夏の間繁茂する蔓性植物の多くは、冬、枯れた姿になる。野葡萄、通草、藤など、葉が全て落ち、幹に絡みついたまま枯れているのを見かける。

  • ニュージーランド・フラックス

    1月 21st, 2024

    ニュージランド原産のリュウゼツラン科の常緑宿根草。夏、固く細長い葉の間から花茎を伸ばし、赤い花を咲かせる。かつて、マオリの人たちは、この葉を編んで服や籠、マット、漁網などの生活用品を作ったという。肥沃な土地なら人の背丈以上に育つ。

  • 雪催(ゆきもよい)

    1月 21st, 2024

    底冷えがして雲が垂れ込め、今にも雪が降り出しそうな空模様のこと。雪雲に圧迫されるような重苦しさがある。

  • アルバムの若さおそろし月今宵 村上喜代子

    1月 21st, 2024

    「月今宵(つきこよい)」は、陰暦8月15日に賞する満月のこと。澄みわたる夜空に輝く満月を仰ぐとき、誰もが、生きてこの夜を迎えられた喜びを感ずるとともに、経てきた月日を振り返るのではないだろうか。

    掲句は、名月の夜、ふとひらいた古いアルバムの自らの姿に、月日の流れを否応なく感じたとの句意。古いアルバムの若かりし自分と現在の自分との落差が、作者にとって想像以上のものでショックだったことが、「おそろし」の一語に集約されている。名月を賞する喜びとともに、月日の流れの非情さを感じさせる作品。『俳壇』2024年1月号。

  • 前脚をきれいにたたむ百閒忌 尾上直子

    1月 20th, 2024

    百閒忌は小説家・随筆家・俳人であった内田百閒の忌日で4月20日。幻想的な感覚を湛えた作風で知られた。昭和46年のこの日死去。

    掲句は「前脚をきれいにたたむ」との措辞がさまざまな想像を呼び起こす作品。カマキリなどの眼前の小動物を写生したとも、小動物に生まれ変わった自らの動作を詠んだとも取れ、そのいずれにも取れるところにこの句の妙味がある。ある朝目覚めると巨大な虫になっていたというカフカの『変身』の主人公になった気分もあろうか。『俳壇』2024年2月号。

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