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俳句の庭

  • 咲くは身の力抜くこと花菖蒲

    6月 20th, 2024

    「花菖蒲」はアヤメ科の多年草。観賞用に水辺や田圃などに栽培され、多くの品種がある。大振りの艶麗な花から楚々とした小振りの花まで、趣もさまざまだ。

    掲句は東村山の北山公園内にある菖蒲苑での一句。木道を歩きながら、紺や紫紺、白、茶色、斑入りなど目移りしそうなほど数多くの花菖蒲を見て回った。咲くまでにまだ数日かかりそうな固く尖った蕾、花弁がほぐれて咲きかかっている蕾、盛りを過ぎて傷んでいる花などを見ているうちに、咲くというのは、花にとって、身の力を抜くことではないかとふと思った。令和5年作。

  • 銀蘭(ぎんらん)

    6月 20th, 2024

    ラン科の多年草。下草のない雑木林などに自生する。晩春・初夏に、茎先に銀白の穂状の花を咲かせる。「金蘭」よりも花期は少し遅い。上向きの花は完全には開かない。

    下の写真は長野県内の山中で6月中旬に撮影した笹葉銀蘭(ささばぎんらん)。

  • 桷の花

    6月 20th, 2024

    桷(ずみ)はバラ科リンゴ属の落葉小高木。全国の山地に自生する。初夏の頃、枝いっぱいに白い五弁花を咲かせる。咲き始めはピンク色を帯び、徐々に純白へと変化する。花の後には小さい林檎に似た果実ができ、秋にかけて赤、黄色に熟す。別名「小梨(こなし)」。

  • 六月や北限の田のうすみどり

    6月 19th, 2024

    「六月」はわが国が湿潤な温帯モンスーン気候にあることを最も実感させる月。降り続く雨の中で、草木の緑はしっとりと四囲に溶け込む。整然と植えられた田は、日に日に緑が濃くなって青田へと変貌していく。

    掲句は北海道旅中の作品。実際の稲作の北限は北海道遠別町だというが、私が目にしたのは道央の植田だった。田植えが済んで半月ほど経った頃だろうか。淡い緑色の早苗が整然と風に靡くさまをバスの窓から目にしながら、「北限の田」という言葉が脳裡に浮かんできた。6月の北海道は、どこも初々しい初夏の緑に包まれていた。令和5年作。

  • 宝鐸草の花

    6月 19th, 2024

    「宝鐸草(ほうちゃくそう)」はユリ科の多年草。山地や丘陵地の雑木林などの樹間のひらけた場所に自生する。笹に似た葉を互生し、初夏の頃、枝の先に薄緑色の筒状の花を垂れる。花の形状が、寺院建築物の軒先の四隅に吊り下げられる風鐸(宝鐸)に似ていることからこの名がある。別名「狐の提灯」。

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