桷(ずみ)はバラ科リンゴ属の落葉小高木。全国の山地に自生する。初夏の頃、枝いっぱいに白い五弁花を咲かせる。咲き始めはピンク色を帯び、徐々に純白へと変化する。花の後には小さい林檎に似た果実ができ、秋にかけて赤、黄色に熟す。別名「小梨(こなし)」。

桷(ずみ)はバラ科リンゴ属の落葉小高木。全国の山地に自生する。初夏の頃、枝いっぱいに白い五弁花を咲かせる。咲き始めはピンク色を帯び、徐々に純白へと変化する。花の後には小さい林檎に似た果実ができ、秋にかけて赤、黄色に熟す。別名「小梨(こなし)」。

「六月」はわが国が湿潤な温帯モンスーン気候にあることを最も実感させる月。降り続く雨の中で、草木の緑はしっとりと四囲に溶け込む。整然と植えられた田は、日に日に緑が濃くなって青田へと変貌していく。
掲句は北海道旅中の作品。実際の稲作の北限は北海道遠別町だというが、私が目にしたのは道央の植田だった。田植えが済んで半月ほど経った頃だろうか。淡い緑色の早苗が整然と風に靡くさまをバスの窓から目にしながら、「北限の田」という言葉が脳裡に浮かんできた。6月の北海道は、どこも初々しい初夏の緑に包まれていた。令和5年作。
「宝鐸草(ほうちゃくそう)」はユリ科の多年草。山地や丘陵地の雑木林などの樹間のひらけた場所に自生する。笹に似た葉を互生し、初夏の頃、枝の先に薄緑色の筒状の花を垂れる。花の形状が、寺院建築物の軒先の四隅に吊り下げられる風鐸(宝鐸)に似ていることからこの名がある。別名「狐の提灯」。

日本固有種のツツジ科の落葉低木又は小高木。深山の林や岩場に自生するほか、庭木や公園樹としても植えられる。6月頃、ピンク色の小さな釣鐘形の花が下向きに咲く。白い小花を咲かせる「満天星躑躅(どうだんつつじ)」(春季)より半月ほど開花時期が遅い。歳時記には掲載されていない。

「緑さす」は「新緑」の傍題。夏の到来を告げる清新さを感じさせる言葉だ。初夏は若葉の溌溂とした緑が四辺に満ちる季節。
掲句は、北海道富良野の後藤純男美術館を訪れたときの一句。6月の北海道は新緑の季節で、美術館の窓から、青々とした大地の起伏が眺められた。生前、北海道の自然に惹かれて富良野にアトリエを構えた後藤画伯だが、最後に選んだ画題が富士だったというところが興味深い。「上手く描いただけでは意味がない。そこに祈りの心がなければ・・・」との画伯の言葉を思い起こしながら、暫く絵の前に佇んだ。令和5年作。