「解夏(げげ)」は旧暦7月15日、安居(あんご)を解くこと。安居は夏の90日間、僧侶が俗世間をはなれ、一定の場所に籠もって修行に専念する行事。解夏には、修行に集まってきた僧たちが各々の寺へ帰って行く。陽暦では初秋の頃になる。
掲句はとある曹洞宗の寺の境内での作品。邪気を払うといわれる獅子柚子のごつごつした大きな実が目についた。晩秋の頃になると黄熟するのだが、その頃はまだ青々としていた。なお、獅子柚子は文旦の仲間で、柚子とは別種。令和6年作。
「解夏(げげ)」は旧暦7月15日、安居(あんご)を解くこと。安居は夏の90日間、僧侶が俗世間をはなれ、一定の場所に籠もって修行に専念する行事。解夏には、修行に集まってきた僧たちが各々の寺へ帰って行く。陽暦では初秋の頃になる。
掲句はとある曹洞宗の寺の境内での作品。邪気を払うといわれる獅子柚子のごつごつした大きな実が目についた。晩秋の頃になると黄熟するのだが、その頃はまだ青々としていた。なお、獅子柚子は文旦の仲間で、柚子とは別種。令和6年作。
雁が渡ってくる頃の寒さ。「秋寒」「そぞろ寒」「漸寒(ややさむ)」「肌寒」などとともに、秋の寒さの表し方の一つ。雁は北方から日本に渡ってくるカモ科の大形の冬鳥で、その渡りは9月から10月にかけて。秋の深まりとともに天地の寂寥をしみじみと感じる頃である。

北アメリカ原産のキク科の多年草。初秋の頃、茎の頂部に多数の頭花が集まった花序を出し青色又は白色の花を咲かせる。秋の七草の一つである東アジア原産の藤袴と花の姿が似ている。多くの園芸種がある。

「秋冷(しゅうれい)」は「冷やか」の傍題。秋になって肌に直接覚える冷気、冷やかさのこと。見るもの聞くもの触れるものにつけてふと感じる秋の気配。
掲句は喫茶店の扉を押した時に鳴る「くわらん」というドアベルの音が、秋の冷気を感じさせたとの句意。「くわらん」という擬音語が、やや古風な店のドアベルの音を読者の耳に蘇らせる。ドアベルが鳴った後、店内には再び静かさが戻る。客は作者を含めて二、三人ほどだろうか。作者の胸中の微かな孤心も感じられる。深まりゆく秋の最中の日常の一コマ。『俳句』2024年11月号。
晩秋の頃降る時雨(しぐれ)のこと。近づいてくる冬の気配を感じさせる。紅葉・黄葉に彩られた山野を雨が通り過ぎていくところには、冷え冷えとした侘しさがある。晩秋の華やぎの向こうには、蕭条とした冬が目前に迫っている。単に「時雨」といえば冬の季語。
