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俳句の庭

  • かぐはしく言葉醸さむ冬ごもり 長谷川櫂

    1月 25th, 2025

    冬籠(ふゆごもり)は、雪国などで冬の間戸外へ出ず家に籠って暮らすことをいう。雪国でなくても、寒風の吹き荒ぶ冬は、外出を必要最小限にとどめ、なるべく家の中で過ごす。定職に就いている人は、リモートでもない限り、そうも言っていられないのだが・・・。

    掲句は、俳人としての自らの営みを酒などの醸造に譬えての作品。「醸(かも)す」というのは麹 (こうじ) を発酵させて、酒、醤油などをつくること。句作や詩作も、言葉を醸す営みに他ならない。ありふれた日常の言葉にいかにして魂を宿すか、というのは俳人であれば日夜心掛けていることだろう。作者の胸中にある、この詩型に賭ける志が窺える作品だ。『俳句』2025年2月号。

  • クリスマスローズ

    1月 24th, 2025

    ヨーロッパ原産のキンポウゲ科の常緑多年草。日本には明治初期に渡来し、様々な園芸品種が作られている。地下にある茎から柄を出して掌状の葉をつけ、12~2月頃花茎を伸ばし白・淡紅・紫色の花を咲かせる。イギリスではクリスマスの飾用に温室で栽培される。

  • 晩冬

    1月 24th, 2025

    冬を三冬(初冬、仲冬、晩冬)に分けたとき、その末の時季が晩冬。小寒(1月5日頃)から立春の前日(2月3日頃)までの期間に当たる。陰暦12月の異称でもある。ようやく厳しい冬が過ぎつつある安堵感とともに、近づいてくる春の兆しを感受できる頃である。

  • 寒夕焼大字小字中に入れ 久行保徳

    1月 24th, 2025

    寒中は短く淡い束の間の夕焼が、木立や建物の向こうの空を染める。刻々暮れて影を深めてゆく山や町の佇まいと夕焼のコントラストが美しい。

    掲句はやや高みから寒夕焼を眺めての作品。作者が知り尽くしている故郷の大字(おおあざ)や小字(こあざ)の集落が眼下に点在し、その先の空は燃え立つような寒夕焼。古くからの村や集落の名残をとどめているそれらの大字、小字は、そこに住み着いて生活してきた人々の来し方を思い起こさせる。眼前に目に見える家々や集落、林などを描き出す替わりに、大字、小字と表現したことにより、一望にするその地のもつ歳月の厚みが浮かび上がってくる。『俳句四季』2025年2月号。

  • ナプキンの扇ひろげて春を待つ 中戸川由実

    1月 23rd, 2025

    「春待つ」は春を待ちわびること。厳しい寒さの中に春の兆しを感じる晩冬の頃、新しい季節を待つ気持ちが強まる。

    掲句はフレンチやイタリアンなどのレストランで、ナプキンの扇を広げて料理が運ばれてくるのを待っているところだろう。結婚披露宴などの改まった祝いの席を想像してもいい。これから運ばれてくる前菜や食前酒を思い描きながら待っているのは、食べる瞬間にも劣らない愉しい時間である。作者はその食事前の浮き立つ思いが、春を待つ心そのものだと思い至ったのだ。目の前の素材を素早く一句に仕立てて、俳句が即興の詩でもあることを、改めて認識させられる作品。『俳句四季』2025年2月号。

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