ニシン科の海水魚。「黍魚子」とも表記する。全長約10センチ。体は細長く、背側は淡青色で、体側に銀白色の縦帯が走る。本州中部以南の沖合に生息し、初夏の頃大群で沿岸に群がって産卵する。西日本での漁獲が多く、食用。なお、歳時記には掲載されていない。

清見オレンジと椪柑(ぽんかん)をかけ合わせた柑橘類。先端のおでこのような出っ張りが、その名の由来といわれる。「デコポン」はJA熊本果実連が取得している商標名で、品種名は「不知火(しらぬい)」。歳時記には掲載されていない。柑橘類では、蜜柑、椪柑が冬の季語、伊予柑、ネーブル、八朔柑、三宝柑が春の季語、夏蜜柑が夏の季語になっている。

山青し骸見せざる獣にも 龍太
「雲母」平成4年8月号。句集『遅速』以降の作品。
「山青し」は「夏の山」の傍題。夏の間、山々は緑の木々に覆われ、万物の生命力が満ち溢れる。「山滴る」ともいう。
掲句では、生涯見続けた四囲の山々の瑞々しいさまを「山青し」と表現した後、作者の想念は「骸(むくろ)」を見せずに死んでいく「獣」へと転ずる。この時作者が念頭にしたのは、タヌキやイタチ、イノシシなど、同じ故郷の山中に棲みついている獣たちだろうが、その想念は、当然のことながら、作者自身のことに還ってくる。作者は自らの「骸」を誰にも見せずに、夏山の懐で密かに死んでいくことを、心密かに願っていたのかも知れない。そうした願望は、あらわに表出されていないが、却って読者の胸に残るようだ。四囲の山々は、獣らや作者の生死に関わりなく、ますます瑞々しい緑に覆われる。
作者の死生観を覗かせた作として、最終句集『遅速』後の作としては逸することのできない秀作だと思う。
2月14日。皇帝クラウディウス二世にそむいたローマの司教聖バレンタインが、 西暦270年に処刑された日。皇帝に結婚を禁じられた兵士たち に同情し、バレンタインは秘密裏に結婚させたという。後にこの 日は「愛の日」とされ、キリスト教圏では、一般的に家族に贈り物をすることが習わしとなっている。非キリスト教圏である日本においては、1970年代後半から、男性が女性からチョコレートを貰う日として定着した。

サケ目キュウリウオ科の硬骨魚。体長10センチ前後で、背は淡黄色、腹部は銀色に光 る。江戸時代に将軍に献上されていたことから、「公魚」の字が充てられたという。冬場は結氷した湖面に穴をうがって釣る穴釣りが行われるが、盛漁期の春は網によって獲る。淡白な風味で、フライ、 天麩羅、佃煮のほか、南蛮酢漬け、甘露煮にもされる。
