「ルピナス」はマメ科ハウチワマメ属の総称で、北米、南米などが原産。自生地は世界各地に広がり、観賞用に栽培される。
掲句はニュージーランド旅中の作品。南島のトワイゼルからアロータウンに移動するレンタカーの車中から、山の斜面に放牧されている数限りない羊を眺めた。あいにく風邪気味で旅疲れもあり、少し眠気を感じながら、車窓の風景を眺めていた記憶がある。「数へては忘れ」の措辞には、そのときの体調が影響しているのかも知れない。
「ルピナス」はマメ科ハウチワマメ属の総称で、北米、南米などが原産。自生地は世界各地に広がり、観賞用に栽培される。
掲句はニュージーランド旅中の作品。南島のトワイゼルからアロータウンに移動するレンタカーの車中から、山の斜面に放牧されている数限りない羊を眺めた。あいにく風邪気味で旅疲れもあり、少し眠気を感じながら、車窓の風景を眺めていた記憶がある。「数へては忘れ」の措辞には、そのときの体調が影響しているのかも知れない。
「灼(や)く」は真夏の太陽の直射熱によって灼けるような熱さをもったモノの状態。日盛りの砂浜や岩場などは、裸足では歩けないほど熱くなる。
掲句はニュージーランド旅中の作品。南島クイーンズタウン市内のコテージに泊まり、その日はクイーンズタウン・ヒル・ウォークウェイとよばれる郊外のトレッキングコースを歩いた。針葉樹からなる暗い森を抜けると眺望がひらけ、四囲の山々や眼下のワカティプ湖が見わたせた。山頂と思しき地点に辿り着くと、そこからさらに高い頂へと登山道が延びていた。強風を遮るものもなく、初夏の日差しが岩々や登山者を照りつけた。道端には金雀枝(えにしだ)が自生していた。
「氷河」は高山の万年雪が積雪の圧力によって氷塊となり、ゆっくりと低山へ流れ下るもの。夏の間、登山・観光の目的地となるので夏の季語。ただし、日本では見られない。
掲句は、ニュージーランド旅中の作品。滞在7日目、同国最高峰のマウントクック(マオリ語ではアオラキ)に最も近いところを歩いた。キャンプ場から木道や吊橋が続き、がれ場のような岩がゴロゴロしているところを抜けると、目の前にマウントクックが、斜面のフッカー氷河とともに聳え立った。谷川を轟々と流れ下る白濁した水は、氷河や峰々の残雪が解け出たもの。原初の地球を思わせるような荒々しい自然が目の前にひらけた。涼むような木蔭はなく、頭上から初夏の太陽がハイカーたちを容赦なく照り付けた。

ハイビスカスは常緑低木で、、広く熱帯地域に分布する。仏桑花ともいう。日本では暖地に植えられるほか温室栽培もある。夏から秋にかけて花をつける。
掲句は、令和5年12月にニュージーランドに旅行したときの作品。その日はオークランド市内にあるオークランド・ドメインを訪れ、園内の植物園でシダ類をはじめ熱帯・亜熱帯の植物を見て回った。既に同国に来てから半月ほど経っていたが、色鮮やかなハイビスカスを目にして、改めて日本を離れて異国を旅している実感が湧いてきた。なお、ハイビスカスには南国のイメージがあるが、原産地は中国南部やインド洋の島とも言われ、定かではない。