「三日」は正月三日の略。正月三が日の最後の日であり、自ずから愛惜の思いがこもる。
掲句は、地元の駅の改札口で見かけた光景を句にしたもの。改札の向こうとこちら側で手を振りながら別れる一家族があった。正月の間実家に帰省していた子が自分の住まいに帰って行くところのように見えた。年末年初に帰省していた人も、四日には通常の仕事が始まる人も多いだろう。平成27年作。
「三日」は正月三日の略。正月三が日の最後の日であり、自ずから愛惜の思いがこもる。
掲句は、地元の駅の改札口で見かけた光景を句にしたもの。改札の向こうとこちら側で手を振りながら別れる一家族があった。正月の間実家に帰省していた子が自分の住まいに帰って行くところのように見えた。年末年初に帰省していた人も、四日には通常の仕事が始まる人も多いだろう。平成27年作。
「福達磨」は新年の季語で、新年に神棚に飾って幸いを祈る張り子の達磨のこと。「達磨市」「達磨売り」はその傍題。達磨は達磨市などで白目のまま販売され、祈願のため左目に黒目を書き入れ、成就すると右にも黒目を入れる「目入れ達磨」の風習がある。達磨市は毎年関東近辺の各地で開催されている。
掲句は、1月3日川越喜多院の境内や門前に立つ達磨市での嘱目。上州だるまと称して、高崎の業者がトラックを走らせて売りに来る。法被の男たちが、折りからの寒さに、炭火や榾火で暖を取っていた。令和元年作。