初護摩は、新年になってはじめて焚く護摩。不動明王などを本尊とし、その前に護摩壇を設け、長短の護摩木を焚き、火中に供物を投じて修する。災いを除き、幸福をもたらし、悪を屈服させることを祈願する。
掲句は狭山不動尊に初詣に行ったときの作品。折から穏やかに晴れ、見るもの聞くものに、新年を迎えた目出度さが感じられる佳き日だった。太鼓の轟とともに、青空高く立ちのぼった護摩木の煤が、ゆらゆらと参拝に訪れた人々の頭上や肩の上に下りてきた。平成18年作。『春霙』所収。
初護摩は、新年になってはじめて焚く護摩。不動明王などを本尊とし、その前に護摩壇を設け、長短の護摩木を焚き、火中に供物を投じて修する。災いを除き、幸福をもたらし、悪を屈服させることを祈願する。
掲句は狭山不動尊に初詣に行ったときの作品。折から穏やかに晴れ、見るもの聞くものに、新年を迎えた目出度さが感じられる佳き日だった。太鼓の轟とともに、青空高く立ちのぼった護摩木の煤が、ゆらゆらと参拝に訪れた人々の頭上や肩の上に下りてきた。平成18年作。『春霙』所収。
「古年(ふるとし)」は「去年(こぞ、きょねん)」の傍題。新年になって過ぎ去った年をふりかえる心がある。
掲句は、年が改まって、過ぎ去った年のあれこれを思い浮かべての作。関東地方に珍しく雪が降り、粉雪が藪を打つ乾いた音が耳に残った。明るくてどこか侘しいその音に、学生時代の一時期を除き、この地を離れなかったわが半生を振り返った。平成20年作。『春霙』所収。
「三日」は正月三日の略。正月三が日の最後の日であり、自ずから愛惜の思いがこもる。
掲句は、地元の駅の改札口で見かけた光景を句にしたもの。改札の向こうとこちら側で手を振りながら別れる一家族があった。正月の間実家に帰省していた子が自分の住まいに帰って行くところのように見えた。年末年初に帰省していた人も、四日には通常の仕事が始まる人も多いだろう。平成27年作。
「福達磨」は新年の季語で、新年に神棚に飾って幸いを祈る張り子の達磨のこと。「達磨市」「達磨売り」はその傍題。達磨は達磨市などで白目のまま販売され、祈願のため左目に黒目を書き入れ、成就すると右にも黒目を入れる「目入れ達磨」の風習がある。達磨市は毎年関東近辺の各地で開催されている。
掲句は、1月3日川越喜多院の境内や門前に立つ達磨市での嘱目。上州だるまと称して、高崎の業者がトラックを走らせて売りに来る。法被の男たちが、折りからの寒さに、炭火や榾火で暖を取っていた。令和元年作。