「クレソン」は、川や湿地に生育するアブラナ科の多年草。「オランダ芥子」ともいう。日本には明治の初めに在留外国人用の野菜としてヨーロッパから入ってきて、その後野生化した。現在では各地に自生し、浅い川などでごく普通に見ることができる。晩春から初夏にかけて、白色の四弁の花を多数咲かせる。肉料理の付け合わせなどに用いられる。

「クレソン」は、川や湿地に生育するアブラナ科の多年草。「オランダ芥子」ともいう。日本には明治の初めに在留外国人用の野菜としてヨーロッパから入ってきて、その後野生化した。現在では各地に自生し、浅い川などでごく普通に見ることができる。晩春から初夏にかけて、白色の四弁の花を多数咲かせる。肉料理の付け合わせなどに用いられる。

茅(ちがや)は、日本全国の日当たりのいい野や川原に生えるイネ科の多年草。3~4月頃、銀白色の花穂を伸ばす。この「茅花」がほころびて絮状になる頃に吹く南風のことを「茅花流し」といい、初夏の季語になっている。梅雨の先触れとなる季節風だ。

中国原産のアヤメ科の多年草。古い時代に渡来したものが野生化した帰化植物で、日本各地の山野で見られる。谷川沿いの木陰などやや湿った半日陰を好む。一日花で花の寿命は短いが、花数が多く次々に開花する。「胡蝶花」という別名は、この花の、蝶の群がり舞うような印象から名付けられたという。朝の湿りの中で、この花も目覚めたばかりの風情。

全国の山地や庭園に見られるエゴノキ科エゴノキ属の落葉高木。5~6月に純白の花が長い穂になって垂れ下がる。その花の様子を白雲に見立てたのが和名の由来。「えごの花」は歳時記に仲夏の季語として掲載されているが、同科同属の「白雲木」もほぼ同時季に咲くので、仲夏の季語として扱っていいだろう。「えごの花」と同様に、この季節の印象そのままの清潔感のある明るい花だ。

バラ科バラ属の総称。花時は初夏、次いで秋。細々と冬に咲き残っている「薔薇」もあるが、俳句で「薔薇」といえば、初夏の季語。「薔薇」は、その姿形を楽しむほか、香りを愛でる人も多い。古くから人類が品種改良を重ねてきた「薔薇」には多くの品種がある。中でも、一重咲きは野生の「薔薇」が持つ本来の花型で、楚々とした姿が印象的だ。一方、八重咲の「薔薇」の絢爛たる姿形も魅力的だ。「薔薇」には、西洋庭園がよく似合う。
下の写真は、日比谷公園の薔薇園。

下の写真の蔓性の白薔薇は、ドイツ生まれの品種「アイスバーグ」。

下の写真は、日本生まれの品種「春霞」。

下の写真は、フランス生まれの品種「パブロワ」と「サラバンド」。


下の写真は、イギリス生まれの品種「シャンパンモーメント」。

下の写真は、日本生まれの品種「ブルーグラビティ」。

下の写真は、日本生まれの品種「あおい」。

下の写真はフランス生まれの品種「ギーサヴォア」。
