ツル目クイナ科の鳥。大きさはハトくらい。ほぼ全国の水田・湿原・湖沼などの草深い水辺に繁殖する。北日本では夏鳥で、冬季、より温暖な地方へ移動する。本州中部以西では多くが留鳥。全体が黒褐色で額から嘴にかけて赤い。指の長い太い脚をもち、その脚を高く上げながら水辺や水草の上を歩き回る。水かきはなく、前のめりの姿勢で首を振りながらぎこちなく泳ぐ。葦などの水草の根元に草を集めて巣を作る。

ユーラシア大陸原産のイネ科の一年草で、米や麦と並んで五穀の一つとされる粟の原種。日本には縄文時代前期に渡来し、全国の日当たりのよい畑地、荒地、空き地、道端に自生する。晩夏から初秋にかけて緑色の毛に被われた花穂を出し、小犬の尾を思わせる。この穂で猫をじゃれさせて遊ぶところから、猫じゃらしの別名がある。


中南米原産のカンナ科の多年草。日本には江戸時代前期に渡来し、現在では川原などで半野生化しているものもあるが、多くの園芸品種が作られている。夏から晩秋にかけて、高さ1、2メートルの茎の先端に、濃紅、赤、橙赤、黄色などの唇形状の花が開く。暑さにつよく、暑ければ暑いほど生育がよくなり、色鮮やかで大輪の花を次々と咲かせる。花弁のように見えるのは雄蕊が花弁化したもので、本当の花弁は萼のように小さく目立たない。

山の上から見下ろした時に、一面に広がる雲が海原のように見える光景をいう。、風の弱い晴れた日の早朝に、山間部などで放射冷却により霧や層雲が広域に発生する場合などにみられる。雲海は特定の気象条件により出現する光景で、四季を問わないが、古くから信仰登山は夏に行われ、スポーツとしての登山の適期も夏なので、それに合わせて夏の季語とされた。

ウコギ科の多年草。日本全国の山野の日当たりの良い場所や、半日陰の斜面や崖などに自生し、栽培もされている。晩夏の頃、茎頭や葉腋から伸びた花茎に白や淡緑色の小花を丸いぼんぼりのように群がり咲かせる。雌雄同株で上部に両性花、下部に雄花をつける。山菜として食用にされるのは早春の頃の若芽や根茎。
